工藤 智史

産業能率大学 3年 心理学カウンセリングコース

目次

1.はじめに

背景と目的

数年前、当時3歳の息子がピアノレッスンを始めた。

ある日、長調と短調のメロディを聴き比べした時に、息子は短調のメロディを「暗い、悲しい、寂しい」と例えた。逆に長調のメロディは「明るい、楽しそう」と感想を述べた。

次に音楽的ではない、メロディとは言い難い音列については、「よくわからない」と。

人が音を知覚し、メロディと認知するのはどういう事か。

我々は、日々生活の中で様々な音を知覚するが、何故メロディと認知するのだろうか。

私は、音、音楽の要素を調べつつ、音楽の知覚・調知覚に関する先行研究を概観した。

その中で、調知覚はメロディに与える影響が大きいことが明らかとなった。

しかし、その多くは西洋音楽理論を前提としたアプローチが多いことが判明した。

調性がメロディ認知に対しどのような影響を及ぼすのか。

調性に影響する要素はどのような変数があるのか。

どのような実験に取り組んできたのか。

今後の展望をまとめた。

2.音とは何か?

人の耳に音として聞こえるのは空気の振動が伝わってくるもの:波動といいます。

波の波長:λ(ラムダ)

波の振動数:f

波の速度:v

v=fλ

https://s3-us-west-2.amazonaws.com/secure.notion-static.com/63aaf63a-8098-4626-800b-cc777a04d91e/Untitled.png